またまた“事件捜査”の一場面に惹きこまれてしまいました
![]() | 臨場 (光文社文庫) |
横山秀夫氏は、一般人に縁遠い“事件捜査”を、普遍性のある人間ドラマとして見せるのが
本当に上手いと、いつも感心させられます。
今回の短編集も文句なく楽しめました。
「赤い名刺」から「十七年蝉」の短編が八つ。
死体となってしまった人間と残された人間の生き様が、『終身検視官』を通して響いてきます。
倉石の人物造詣は、好き嫌いが分かれるところかもしれません。
ただ、ここまで強いキャラクターとしなければ、逆に、人間の弱さを見せて“揺れる”
他の登場人物を描けきれなかったとのではないかと想像します。
TVドラマ化していることを帯文で知りました。こちらも愉しみに見てみたいと思います。
引用元:またまた“事件捜査”の一場面に惹きこまれてしまいました
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テレビドラマの「アイシテル 海容」を見て、この事件をあらためて知りたくなり読みました。
当事者が書いたものは、やはり違います。
出版するにあたり、少しでも同情や許しを得たいという気持ちもあるでしょうから、それなりに考えて書いただろうと思います。でも、隠そうとしてもやはり核の部分は現れてしまっているのではないでしょうか。
私が一番強く感じたのは、母親の自己愛、子供ではなく理想の家庭、母親像ばかり気にしていたのではないかということです。少年に対する母親の言動は一方通行でキャッチボールがなされていません。しようともしていません。例えば、手記の中、自分の言葉はしっかり覚えているのに、その時の少年の返事や表情は覚えていないことが多過ぎだと思います。少年から何らかのサインが出ていたと見て取れるのですが、書いている本人がまったく気付かず自分の都合のいいように解釈しています。
また、しきりに「厳しくしていない、勉強できなくても普通の子であればいい、本人の気持ちを優先してきた」と書いているのですが、「Aには期待していない、というより、Aは普通の子より出来が悪いからすでにあきらめている」という気持ちが見え隠れしており、おそらく表面にもでていたのだろう、と推測できます。
一番ぎょっとしたのは母の日のくだり最後で、子供達はこんなことをしてくれました、という微笑ましいエピソードかと思いきや、
〜母の日には、息子三人が肩凝り性の私の肩や手足をよくマッサージしてくれました。
「明日は母の日やで。」
あまり早めに言うと三人ともすぐ忘れてしまうので、私は「母の日」の前日に、
Aや息子たちによく催促したものでした。〜
という部分です。さらりと書かれてますが、違和感ありませんか?
犯行は絶対に理解できないし許せませんが、困ったことにこの本を読んでAに対する同情心がうまれてしまいました。
一方的ではいけないので、被害者家族の手記も読むつもりです。
最後に、母親は精神鑑定の結果が理解できないようでしたが、私は納得できました。
この事件の原因の一部がわかったような気がします。
引用元:
当事者が書いたものは、やはり違います。
出版するにあたり、少しでも同情や許しを得たいという気持ちもあるでしょうから、それなりに考えて書いただろうと思います。でも、隠そうとしてもやはり核の部分は現れてしまっているのではないでしょうか。
私が一番強く感じたのは、母親の自己愛、子供ではなく理想の家庭、母親像ばかり気にしていたのではないかということです。少年に対する母親の言動は一方通行でキャッチボールがなされていません。しようともしていません。例えば、手記の中、自分の言葉はしっかり覚えているのに、その時の少年の返事や表情は覚えていないことが多過ぎだと思います。少年から何らかのサインが出ていたと見て取れるのですが、書いている本人がまったく気付かず自分の都合のいいように解釈しています。
また、しきりに「厳しくしていない、勉強できなくても普通の子であればいい、本人の気持ちを優先してきた」と書いているのですが、「Aには期待していない、というより、Aは普通の子より出来が悪いからすでにあきらめている」という気持ちが見え隠れしており、おそらく表面にもでていたのだろう、と推測できます。
一番ぎょっとしたのは母の日のくだり最後で、子供達はこんなことをしてくれました、という微笑ましいエピソードかと思いきや、
〜母の日には、息子三人が肩凝り性の私の肩や手足をよくマッサージしてくれました。
「明日は母の日やで。」
あまり早めに言うと三人ともすぐ忘れてしまうので、私は「母の日」の前日に、
Aや息子たちによく催促したものでした。〜
という部分です。さらりと書かれてますが、違和感ありませんか?
犯行は絶対に理解できないし許せませんが、困ったことにこの本を読んでAに対する同情心がうまれてしまいました。
一方的ではいけないので、被害者家族の手記も読むつもりです。
最後に、母親は精神鑑定の結果が理解できないようでしたが、私は納得できました。
この事件の原因の一部がわかったような気がします。
引用元:
