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大人のミステリ

臨場 (光文社文庫)
孤高の検死官 倉石義男のものがたり。

全八編をとおして倉石本人の心情を描いたものはない。他者のくるおしいほどの情念の周辺に、淡々と存在しているだけだ。にもかかわらず、読み進めるうちに、倉石という人間がかたちづくられていく。事件の真相を、冷徹な視点で組み立てていく男が見せる優しさは、胸を熱くするものがある。私の拙い読書量では、このような主人公の描き方をする小説は初めて。

派手な事件があるわけでないけれど、この”臨場”感はたまらない。大人のミステリと思う。

TVドラマでどこまで表現できるかちょっと心配。
引用元:大人のミステリ
臨場 (光文社文庫)
私はムラカミ作品をこよなく愛するハルキストです。でも昨夜読み終えた1Q84はあまりしっくりきません。リトルピープルの存在や描写が受け入れられないし、老婦人の温室ではレイモンド・チャンドラーの作品が、「さきがけ」にはもちろんオウムの存在が・・・などあちこち気になって集中できませんでした。もちろん物語としては面白く引き込まれて読みました。でもムラカミさんの作品の中で、上位にはランキングしません。ここ数年に出された長編の中では好きですが、「ねじまき鳥」は超えていませんし、初期のシンプルな作品の方が好みです。羊男は大好きですが、リトルピープルはどうも・・・ダメでした。

善悪が表裏一体であることなどメッセージは理解できますが、読後感がすっきりしません。
引用元:

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