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宮尾版篤姫にリアリズムと存在感

新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 み 9-8)
こちらが原作なのに失礼を承知で敢えて「宮尾版」と銘打たせて頂いたのは、私自身が大河ドラマをきっかけに本書を手に取った為です。

本書は大河の原作ですがそこにには、尚五郎の淡い初恋のエピソードも、後に維新の英雄となる若き日の西郷や大久保との交流も、阿呆を装うインテリ家定との純愛も描かれていません。

代わりに、政争の道具とするために、自分の一生から女の幸せと奪い去った養父斉彬への不信感を募らせたり、
いつまでも皇妹との意識を捨てきれず徳川の女になりきらない嫁・和宮への苛立ちのあまり、自らが嫁を折檻する悪夢にうなされたり、
妊娠どころか生涯男子と交わることなく終わるであろうわが身とひきくらべ、和宮懐妊の噂に思わず悲しい嫉妬してしまう等
等身大の篤姫がそこにはいました。

大河に感動し、本書を手にとられた方には少々期待外れかもしれません。しかし本書の篤姫に圧倒的な存在感・リアリティとそこからくる魅力を感じるのは私だけではないはずです。是非是非大河ドラマだけではなく、もう一つの、そして真実の(少なくとも私はそう信じる)篤姫に会いに来てください。
引用元:宮尾版篤姫にリアリズムと存在感
新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 み 9-8)
とかくどろどろとしたものとして
描かれがちな大奥ですが、
天璋院にも和宮にも、
べったりと寄らずに描いてあって、
とてもさわやかな読み物でした。

きりりとした天璋院と、
強くなっていく和宮。
いいですねえ。

なんとなく、有吉佐和子さんの
『和宮様御留』の続きを
読んでいるような気がしました。
引用元:

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