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「テレビ放送の父」の実像

日本テレビとCIA 発掘された「正力ファイル」
その扇情的な題名からは、安手のスパイ小説のようなおどろおどろしい話を想起させる向きもあろうが、本書の視野はもっと遠大なものである。

CIAの後押しを受けて、正力松太郎が当初ぶちあげた計画は「テレビを含む国際通信のためのユニテル・リレー網計画」であった。すなわち、テレビに留まらず、地域ラジオ、軍事ファクシミリ・テレタイプ、天気図などデータ放送、警察無線、列車通信、航空・防空管制など、主に軍事的目的に利用されるマイクロ波通信網の建設だったのである。日本を極東における「反共の砦」として機能させようというアメリカの世界戦略に乗る形で、正力の日本テレビ創業計画は進められていった。


正力の背後に見え隠れする「黒幕」たち=ジャパン・ロビーの多種多様な人脈を丹念に炙り出していく前半は、説得的ではあるが、やや単調。しかし日本テレビ開局をめぐって、正力をはじめ、吉田茂、犬養健、佐藤栄作、池田勇人、梶井剛、重光葵など政官財の大物たちの思惑が交錯し、彼らが権謀術数の限りを尽くして熾烈な権力闘争を繰り広げる様を活写する後半は非常にスリリング。


ただ、それも所詮は「コップの中の嵐」で、アメリカの掌の上で踊らされていたのかと思うと、少し虚しい。
引用元:「テレビ放送の父」の実像
日本テレビとCIA 発掘された「正力ファイル」
私は現在CIAの勉強をしてますが、以前IIA-JのQIAの認定講習会を受講した際、講師をされていたのが川村さんでした。
本書にも作者の個性が表れていますが非常にパワフルかつ分かりやすい講義内容でした。
この書を含め川村さんの3部作は内部監査人にとって基本となるものだと思います。
引用元:

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