またまた“事件捜査”の一場面に惹きこまれてしまいました
![]() | 臨場 (光文社文庫) |
横山秀夫氏は、一般人に縁遠い“事件捜査”を、普遍性のある人間ドラマとして見せるのが
本当に上手いと、いつも感心させられます。
今回の短編集も文句なく楽しめました。
「赤い名刺」から「十七年蝉」の短編が八つ。
死体となってしまった人間と残された人間の生き様が、『終身検視官』を通して響いてきます。
倉石の人物造詣は、好き嫌いが分かれるところかもしれません。
ただ、ここまで強いキャラクターとしなければ、逆に、人間の弱さを見せて“揺れる”
他の登場人物を描けきれなかったとのではないかと想像します。
TVドラマ化していることを帯文で知りました。こちらも愉しみに見てみたいと思います。
引用元:またまた“事件捜査”の一場面に惹きこまれてしまいました
![]() | 臨場 (光文社文庫) |
著者の黒沼君は、昨年癌のため、病死しました。一生懸命、被害者の遺族の話・相談を聞いて、本人が癌で命を落とす直前まで、適切なアドバイスをしていたし、場合によっては数時間にも及ぶ相談に乗ったりしていました。彼は元々身体が丈夫では無くて、腰の骨がすべる病気や、頚椎のヘルニアに悩まされながら、必死に活動してたのだから、「もっと相談時間を制限し、場合によっては費用を貰ってもいいじゃないか」と言ったのに、そんな事の出来る人じゃ無かったのです。遺族から頼りにされ、どこにも頼めない書類を作ったり、全部自分の中に問題を抱え込んだりして。結局この本を書くための取材費や、執筆中の生活費が全部借金となって残ってしまい、返却するために無茶苦茶な方法で仕事をし、自分の命を落としてしまいました。黒沼君が病気になってから、各方面でカンパ等が行われ、皆が彼の為に動いてくれたのが、せめてもの救いです。お礼を申し上げます。
引用元:
引用元:
