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なぐさめられてしまう

続 ばらっちからカモメール―最後のラブレター
辛くて酒飲んで辛くて飲み続けて血吐いて女房子供に去られて。
そんな鴨志田。

自分よりちょっと辛い人間の書いたものに慰められて、何やってんだ、
そんな私。
引用元:なぐさめられてしまう
続 ばらっちからカモメール―最後のラブレター
 本書は,鴨志田が,アルコールのせいで血を吐いて入退院を繰り返し,西原と離婚するという状況を書いたエッセイのようなものである。
 離婚に関しては,詳しい事情が書かれているわけではない。要は,アル中で妻にネチネチと絡む酒がやめられなかったために,愛想をつかされたというところであろう。
 これに対して,アルコールによる入退院については,リアルに書かれていた。

《彼女と別れを決め,さあ,独立と自由を勝ち取ったぞ,などと,ホーチミンのような志を密かに胸にいだきつつも,母の家に身を寄せているふがいなさに,つい宿あ(引用注・ヤマイダレの「阿」)がひょいと顔をのぞかせ,漏斗のように口を開け,酒を体に流し込んでは,部屋に引きこもっていた。
 そのくせ,また以前のように口からラズベリーソースのような血がふき出でてきやしまいかと,その前兆におびえ,便所に行くたびに,小便の色はむぎ茶のようになってやしまいか,大便はどす黒くなってやしまいかと,やり終えてからいちいち便器をのぞき込んでいるのだから,全くたちが悪い。
 夜,眠るのは眠るのだけれども,ほんの一〜二時間過ぎた頃,自分のさけび声におどろいて目を覚まし,これはまたひどい中毒だなと,台所にある料理酒をぐびりと一口。すると気がつけばいつも昼を過ぎていた。
 ふと気づくと,台所で米を静かにとぎながら,母は涙を流している。》(105頁)

 結局,1年程度の間に3回倒れて,入院を余儀なくされたようだ。
 タイトルのように書くと,中島らもファンには怒られそうだが,とりあえず。
引用元:

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