何という駄作・・・
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花の慶次の断片的かつ脚色されたイメージではなく、より史実に近い兼続を知ることは出来ました。しかしこれは歴史小説ではありません。セリフが書かれている教科書というのが適切な評価かと思います。
さる歴史小説家が『歴史小説は史実とフィクションを如何に融合するかが腕の見せ所』と仰っていましたが、その観点からすると10点です。本書の特徴を列記します。
・架空人物が物語に何の影響も与えず、存在が不要。
・人物像が不明瞭。セリフからイメージがわかない。
・説明文が教科書的である。
・物語の緩急がない。
直江兼続という人物に着眼した点は慧眼ですが、如何せん文章が素人の私でも書けるレベルというのが情けない。保坂さんの他の作品は読んでいませんが、少なくともこの作品に限って言えば『駄作』の一言です。
少なくとも、兼続の内面的な葛藤、『愛』に至るまでの苦悩は描いて頂きたかった。この文章では『あ、忘れていたけど、兼続は義の代わりに愛を掲げたんだってさ』と書いているだけです。
幸いにもドラマでは脚本家が魅力的な設定や人物像を付加してくださり、俳優の努力もあり、とても魅力的な作品になっていると思います。しかしこのドラマの原作と名乗るのは気恥ずかしい。参考文献と表示すべきです。ただ『天地人』というタイトルは良いと思います。
値段も手頃なので、手っ取り早く兼続の略歴を知るにはよいかと思いますが、歴史小説として読むのであればお奨め出来ません。
引用元:何という駄作・・・
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