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湘南ダディは読みました。

ホームレス中学生
この本が発売から3ヶ月で100万部売れたそうです。麻生太郎先生が実際に読んだがどうか知りませんが、こんなに泣かされるとは思わなかった、ここには日本人が失った何かがあると帯に書いています。本当にそうかしらと思って手に取りました。さっと読んでみましたがやはり何故、そんなに話題となっているのかわかりませんでした。作者はお笑いタレントとのことなのですが、私は寡聞にしてご本人を知らず、TVでみてもこの人だとわかりません。でもこの手のいわゆるタレント本を出版できるくらいなのですから、ある程度の人気がでているのでしょう。
内容は母親が死んだ後、事業に失敗したらしい父親が子供達にはい、これで解散の一言を残しどこかに蒸発してしまった後、一家離散の目にあった中学2年の田村君とその兄、姉が公園でホームレス暮らしをしながら同級生やその家族、近所の人々の好意に支えられ高校をでてお笑いタレントとして自立するまでの奮闘記。たしかに貧乏を露悪的に売り物にしているわけでもなく、なくなった母親への追慕やしっかり者のお兄さんや元気な姉さんとの兄弟愛は厭味なく読ませられますが、それにしてもいわば高校生の生い立ち日記みたいなものです。自叙伝というにはたかだか4,5年の話ですし、リリーフランキーの東京タワーには間違いなく文学性がありましたが、こちらは素直な作文です。おそらく若い読者がこぞって買った結果の100万部なのでしょうが、翻って考えますと、では若い読者はこの本から何を得たのでしょうか。TVにでているタレントの過去をワイドショー的にちょっぴり覗き見してみたかったのでしょうか、とことん素直な田村君への共感とかあるいは同情でしょうか。今時のリッチな若者が貧乏もなんとかなるものだというメッセージを受け取ったわけでもないでしょう。なんでそんなに売れたのかやっぱり、オジサンにはわからないのです。

引用元:湘南ダディは読みました。
ホームレス中学生
ふと思ったのは、これを老人たち(おおむね50歳以上の者たち)が読んで共感できるだろうか、と言うもの。僕はできないだろう、と思う。
つまり共感する、と言うことは、「持つ側」である彼らの資産が目減りすることを意味するからだ。つまり時代に関係なく、蟹工船は若者の文学だと言うこと。


老人たちは働いて資産を築いた。
しかし、若者、つまり子や孫から信頼、尊敬されるどころか「老害」と呼ばれるに至る。
あと10年、あるいは20年経てば死んで墓に入る。
最後の数年は誰かの助け無くしては生きていけないだろう。
そう思うと持つ者である彼らこそ貧弱で悲しい存在かもしれないね。
引用元:

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