まなみのおしゃれな日々の想いですTop > 

少年犯罪被害者のそばにありて

少年にわが子を殺された親たち (文春文庫)
「少年の健全育成・更生のための法律」の前に、自分たちの犯した罪に対する「社会的に真っ当な」な罰を受けなかった加害者少年たちへの怒りは、犯罪の被害者遺族の方々にとり、やりきれない、救いのない、言葉にできない重い感情をもたらすものだろう。そして本来語られることもなかったのではないか。この本では、そういった方々の心情を綴るとともに、被害者・被害者家族・遺族に対しマスコミはどう関わっていくべきかについても触れられている。ゆえに、他の方のレビューにあるとおり、被害者家族・遺族の方々のために奔走し、親身になってこられたのであろう。自身の疑問や書いたことに対し、自身で答えを見出そうとした。行間からもその姿勢がうかがえる。
加害少年は、法の解釈からすれば「更生」し、人生を全うすることができる。しかしその「更生」ですら、本来なら許されるべきものなのだろうか? 死して償えとは当事者でない私には言えないが、せめてその保護者くらい反省しろよ、真向からその責任を認め、刑法で罪を償えないならそれなりの反省をもって償う方法を模索しろよ、せめて墓前で手を合わせろよ、そう憤るほど肉迫した感情をもった内容であった。
加害少年の保護者ですら贖罪しない、あるいは贖罪しないですむ方法を「弁護士」から学び、責任を逃れようとする。少年に刑法でも民法でも罪を問えないなら、せめて保護者にその責任を負わせる法律を作るのはどうだろうか? そこまで考えさせられた。
最後に、被害者やそのご遺族の無念の思いを社会へ伝え、被害者・ご遺族の気持ちのそばでジャーナリストとしても一個の人間としても真摯に向き合ってこられた筆者に、深い尊敬の念を持つとともに、哀悼する。

引用元:少年犯罪被害者のそばにありて
少年にわが子を殺された親たち (文春文庫)
 著者の黒沼君は、昨年癌のため、病死しました。一生懸命、被害者の遺族の話・相談を聞いて、本人が癌で命を落とす直前まで、適切なアドバイスをしていたし、場合によっては数時間にも及ぶ相談に乗ったりしていました。彼は元々身体が丈夫では無くて、腰の骨がすべる病気や、頚椎のヘルニアに悩まされながら、必死に活動してたのだから、「もっと相談時間を制限し、場合によっては費用を貰ってもいいじゃないか」と言ったのに、そんな事の出来る人じゃ無かったのです。遺族から頼りにされ、どこにも頼めない書類を作ったり、全部自分の中に問題を抱え込んだりして。結局この本を書くための取材費や、執筆中の生活費が全部借金となって残ってしまい、返却するために無茶苦茶な方法で仕事をし、自分の命を落としてしまいました。黒沼君が病気になってから、各方面でカンパ等が行われ、皆が彼の為に動いてくれたのが、せめてもの救いです。お礼を申し上げます。
引用元:

関連エントリー

まなみのおしゃれな日々の想いですTop > 

お気に入り

カテゴリー