命の世界
![]() | 十牛図入門―「新しい自分」への道 (幻冬舎新書) |
説いたという点で本書はユニークであると思います。
命の現れには、二つの世界が大きくあります。
ビーイングの世界と現れの世界です。
本書では現れの世界のなかでの自己の探求を取り上げています。
自己智とは実際には命そのもののあらわれであり、ビーイングの世界に属する
ものです。ビーイングの世界には時間と機械的な思考がありません。
真の自己発見には観察者なき観察の状態が現れるのです。
十牛図は一見プロセスを示しているかのように見えるので、段階的に進化が
進むという考え方が一般的であり、本書でもそのような立場をとっています。
現れの世界では確かに、そういったプロセスがあるけれども、ビーイングの
世界には命のスパークそのものがあるので、そういったプロセス的にとらえる
思考と相容れません。
このところを一番指摘するのが禅です。本書では唯識的な立場をとったのが
特徴ですが、本書で十牛図に興味を持った人は禅的な見方にもあわせて触れて
いただけたらと思います。
引用元:命の世界
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