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知財立国になるためにどのように行動するか

キヤノン特許部隊 (光文社新書)
キャノンは,特許をうまく活用していることで有名な会社です.本書は,そのキャノンの知財戦略の立役者である丸島儀一氏へのインタビューをもとに書かれたものです.

特許というと,自社製品を他社にマネされないためとか,新技術をライセンスしてロイヤリティーを稼ぐためと思われがちですが,クロスライセンスにその真髄があるというのはなかなか興味深いお話です.すなわち,基本的には自社で使うために特許をとり,さらに自社の事業を広げるためにその特許を武器にクロスライセンスすることでより多くの他社特許を利用できるようにするのが特許戦略の目的ということです.

キャノンとて一朝一夕に知財戦略に強い会社になったわけではなく,様々な会社との交渉で学んだ結果として今のキャノンがあるというのが生々しく語られています.製造の拠点が中国・東南アジアに移りつつある現状で,知的財産というものがこれからの日本にとってますます重要になりますが,では具体的にどうするという時に非常に参考になる考え方を提示してくれています.

引用元:知財立国になるためにどのように行動するか
キヤノン特許部隊 (光文社新書)
 在庫を予測という観点から、基本を述べ、これに関係する説明を分かるように展開している。企業人の不断の努力を活字にうまくまとめた文献であり、高く評価できる。

 まず、定性的予測モデルと定量的予測モデルの違いを例示した上で、本書の位置づけは後者であることを示す。将来の、誤差変動、傾向変動、周期変動の予測は、当たり外れがある。予測の外れに向けて、需要予測と在庫管理の関係が、次の予測サイクルにどれだけ有効にかつシステムとして成長させることができるか。著者らのコンサル業務の経験からまとめた文献である。

 需要予測モデルにも得意、不得意の対象があり、(1)需要の分解、(2)傾向、周期の未来への延長、(3)未来の傾向、周期成分を合成、といったメカニズム別に解説を設ける。また、代表的なモデルとして、一次指数平滑モデル、さらに欲張った機能であるウィンターズモデル、重回帰モデル等々の紹介がある。このあたりは、一通りは目を通しておきたいところであり、嫌われる題材をあえて載せたものと思う。

 在庫管理として、定期発注方式であれ、発注点方式であれ、扱う商品個体にはそれぞれのライフサイクルがあることを知り、各ライフステージに応じて需要予測モデルも変わって当然だ、と考えられること(pp.156-157)。予測に考慮された情報とされない情報を理解してアウトプットを見る目を養うこと。自らが実践した対処と結果をセットで記録・閲覧できる組織成員共有の業務運用ができるようになること。このような点にこそ、「需要予測を技術で終わらせるか、マネジメントのレベルまで引き上げるか」(p.149)という組織のレベル評価が埋め込まれている、と言えよう。

 目次、章節。参考文献、あり(「参考書籍」となっているが)。索引、なし(この種の文献でよく見られる手抜きだが)。ひも、なし。
引用元:

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