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凄まじい小説

血と骨〈上〉 (幻冬舎文庫)
本当に凄まじい小説でした。
多少の誇張はあるにせよ、こんな人間が実在したのかと疑いたくなる様な壮絶な生き様。徒党も組まず一匹狼を貫く姿勢は、潔ささえ感じられる。自分以外の人間は例え血を分けた子供達であっても信用せず、家族は自分が生きる為の道具として見ないその冷徹さ。
全ての欲望に忠実で、生きるということにここまで貪欲である人間を知らない。

引用元:凄まじい小説
血と骨〈上〉 (幻冬舎文庫)
良くも悪くも、人間というものありようを余すことなく書き尽くしている。
宗教的側面はないにしても、「カラマーゾフの兄弟」を初めて読んだ時のような衝撃を受けた。

どんなに上辺を飾ってみても、僕らは一皮むけば同じように血と骨で出来ている生物に過ぎない。
圧倒的な欲望や暴力も、僕らの誰の裡にも潜んでいるのだ。
それは、戦争や飢餓などの極限状態に置かれた時、くっくりと浮き上がる。

人間の本質から目を背けて、ヒューマニズムや道徳を語っていても、説得力はない。ここに描かれているような生き方や暴力の世界を肯定するわけではないけれど、まずはこれが人間だということを考えるいいきっかけになる。
そういう本だった。
引用元:

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