生きるのに精一杯の国
![]() | トンデモ中国 真実は路地裏にあり |
オリンピックではホスト国でありながら、もてなしのかけらも感じさせないが、その理由もわかったような気がした。
とにかく、日々活きるのに精一杯なのであり、為政者もあんな大国を治めるのに精一杯なのだろう。
無理が国の隅々まで行き届いた国。
中国に限らず、外国なら大体そうかなという事情も多いが、とにかく宮崎さんの取材力には脱帽だ。宮崎さんと一緒に取材しているような気になる。
日本にいながらにして中国の事情通になれるお得な一冊でしょう。
引用元:生きるのに精一杯の国
![]() | トンデモ中国 真実は路地裏にあり |
著者は稀代の“中国ウオッチャー”として知られる人である。中国に関する多くの著書を既に出しているが、最新刊のこの本は、全33省の踏破記録ともいうべき集大成となっている。
しかし読んでいてともかく驚くべきことは、著者の中国を知ろうというとてつもないエネルギーである。この情熱、あるいは切迫感のよってきたる所以はなんであろうか。
評者が思うに、それは著者の愛国心であり、危機意識に基く憂国の思いである。
中国と日本は海を隔てて千年を越える交流を持つ。しかしこの両国の関係が複雑に錯綜し、問題をはらむようになったのは明治維新以降である。つまり両国が近代的な国家関係に入ってからである。そこにおいて、様々な外交関係における対立が起こり、戦争ということにもなり、それは第二次世界大戦の大きな原因ともなり、結果的には日本の敗戦という形で終った。
しかしそれは本当は終っていなかった。靖国神社や歴史認識をめぐる内政干渉というべき声高な中国の姿勢、台湾や尖閣諸島をめぐる領土問題――すべてが過去を引きずっている。そしてこれに対応する日本政府の弱腰の姿勢が著者の憂国の想いを掻き立てる。
彼は落ち着いて椅子に座っていられないのだ。居ても起ってもいられず、ともかくも中国の正体を知ろうと旅に立つのだ。
著者の達者な中国語や国家経済観がその認識や観点を深く鋭いものとしている。長年の積み重ねられた旅そのものが定点観測にもなっている。鋭いがまた分りやすい。定評のある数多くの著書、そしてこの新刊がまさしくそれを証明している。
“中国ウオッチャー”でもよいのだろうが、評者としては、現代の“大陸浪人”と形容したい思いがするのである。
引用元:
しかし読んでいてともかく驚くべきことは、著者の中国を知ろうというとてつもないエネルギーである。この情熱、あるいは切迫感のよってきたる所以はなんであろうか。
評者が思うに、それは著者の愛国心であり、危機意識に基く憂国の思いである。
中国と日本は海を隔てて千年を越える交流を持つ。しかしこの両国の関係が複雑に錯綜し、問題をはらむようになったのは明治維新以降である。つまり両国が近代的な国家関係に入ってからである。そこにおいて、様々な外交関係における対立が起こり、戦争ということにもなり、それは第二次世界大戦の大きな原因ともなり、結果的には日本の敗戦という形で終った。
しかしそれは本当は終っていなかった。靖国神社や歴史認識をめぐる内政干渉というべき声高な中国の姿勢、台湾や尖閣諸島をめぐる領土問題――すべてが過去を引きずっている。そしてこれに対応する日本政府の弱腰の姿勢が著者の憂国の想いを掻き立てる。
彼は落ち着いて椅子に座っていられないのだ。居ても起ってもいられず、ともかくも中国の正体を知ろうと旅に立つのだ。
著者の達者な中国語や国家経済観がその認識や観点を深く鋭いものとしている。長年の積み重ねられた旅そのものが定点観測にもなっている。鋭いがまた分りやすい。定評のある数多くの著書、そしてこの新刊がまさしくそれを証明している。
“中国ウオッチャー”でもよいのだろうが、評者としては、現代の“大陸浪人”と形容したい思いがするのである。
引用元:
